ムチムチ刑事-第6話~無敗伝説 ヌスット一族の秘蔵っ子、伝説の下着泥棒パンティス来日 ~前編~

ムチムチ刑事シリーズ


もうすぐ春ですね

「なんかあったかくなってきたッスねぇ」

「そうですね、もう3月も終わりますからね」

いつも通りパトロールに出かけている竜子とロイ

「主任と歩美先輩、大丈夫でしょうか」

「そうっすねぇ、昔から二人ともカフン症がヒドイっすからね」

「あの様子は、僕の知っている花粉症とはちょっと違うような……」

「あー、ダンソンシティの花粉はちょっと特殊なんすよ」

「特殊っていうか…… 発情っていうか……」

「なんか女の性欲を刺激しちゃう特殊な花粉みたいっすねw」

「/// りゅ、竜子先輩は大丈夫なんですか?」

「アタシっすか? アタシは花粉症ないんすよ。
 ん? あれぇ?w アタシもエロくなって欲しいとかっすかぁ?」

「い、いや、そういうわけではなくて ///」

「んー、ロイっちほんと母性本能くすぐるの上手いっすねぇ♥
 ちょっとアタシも発情してきたかもしれないっす♥」

「先輩、冗談はよして ///」

「冗談じゃないっすよ、あ!
 あそこに休憩できる場所があるっスよ!
 いくっす! 今日こそロイっちの童貞もらうっスよぉ♥」

「いきませんって! もうすこし自分を大切にしてください!」

「うぅ、アタシは本当にロイっちとぉ……」

「そんな泣きまねしてもだめですよ、さ、署にもどりましょう」

「へーい……(ほんとにエッチしたいのにな……)」

ダンソンシティ特有の花粉にダウンしてしまった乙女と歩美。
本当は邪魔が入らない環境でロイとネンゴロになりたかった竜子だが、いつものノリで茶化してしまい、ロイの童貞はもらえなかった。


特殊変態な囮捜査?

「ただいま戻りました!」

「ただいまッスー」

特変課の事務所に戻ってきた竜子とロイ、花粉症でダウンした乙女と歩美がいない事務所で署長が忙しそうに働いていた。

「あー、おかえりぃ。 帰ってきてすぐゴメンなんだけど、事務手続き手伝ってぇ~」

「う…… 凄い量の承認申請ですね。 なんでウチにこんなに承認書類来てるんですか?」

「特変課っていうより、僕宛に来ててね、一応ダンソン署の署長だから」

「なるほど、署長と課長の兼務ですもんね」

「そうなんだよ、乙女ちゃんにいつも手伝ってもらってたんだけど、カフン症で休んでるでしょ、手が回らないんだよぉ」

(総長に全部やらせてたっすね、これは)

(主任に全部任せてたな… これは)

「ロイっち! あとは任せたッス!」

「あ! 竜子先輩! ずるいですよ!」

竜子は苦手な事務作業を押し付けられそうになり逃げだそうとしたが……

「あー、ちょっとまって竜子ちゃん、さっき刑事課からウチに担当して欲しい案件が来ててさ、君に担当してもらいたいから逃げないで」

「刑事課からぁ? なんですか、案件って」

「二人はヌスット一族って知ってる?」

「ヌスット? 一族? なんすかそれ? グレイシー一族みたいなもんスカ?」

「グレイシー一族ってなんですか?」

「ロイっち知らないんすか? 総合格闘技団体のプライド全盛期に有名になった、ブラジルの柔術家一族っすよ。 出てこいやっ!ってやつッスよ?」

「いやぁ、あまり興行には詳しくなくて、すみません」

「ん、まぁ似たようなものだね、もともとは窃盗のプロ集団家系みたいなもので、一族で窃盗のプロになってる犯罪一族だよ」

「なるほど、それでそのヌスット一族がどうしたんですか?」

「国際警察のICPO、つまりインタポールから、そのヌスット一族に属する人物が日本、もといダンソンシティに入ったって連絡が来てね、その対応を特変課がする事になったってわけよ」

「そんな大物の相手を特変課がするんですか? 刑事課が対応するものと思いますが」

「それがね、日本に入ったヌスット一族の人物は、一族の中でも最もくだらない物を盗むヤツみたいなんだ」

「くだらないものとは?」

「ずばり、女性物の下着だ」

「……」

「……ようするに、下着ドロっすね、国際的な」

「その通り! その名も『ヌスット・パンティス』女性の下着を盗んで、女性に縁の無い男性に配って回る義賊気取りの変態なわけ」

「…はぁ、アタシ今日は上がるッス」

「ちょっと待って竜子ちゃん! これはお仕事だよ!」

「えー、やる気でないっすよぉ」

「まぁまぁ先輩、とりあえず話は聞きましょうよ。 それで署長、刑事課は特変課に何をしろと言って来たのですか?」

「それがさ、特に何をしろとは言われてないんだよね。めんどくさい案件押し付けられただけ」

「じゃあ尚更やる気でないッスよ!」

「いやまぁさ、国際的にも有名な窃盗団だから、捕まえれば名誉になるよね。 市長からも予算が出ててね、特変課の女性職員の下着を囮にしておびき出し、逮捕して手柄をあげられれば特別ボーナスも出そうだし」

「ICPOに手配されているぐらいの犯罪組織ですもんね、それにしても…… 特変課の女性職員っていうと……」

「今はアタシしかいないっスね」

「「「…….」」」」

「イヤっすよ! なんでパンツ渡さなきゃいけないんすか!」

「いやいやいや、渡す訳じゃなくてね、竜子ちゃんの生パンの匂いで、パンティオを釣ろうと……」

「それがセクハラなんすよ!!!!!」

「さすがに、女性の人権を確保しようとしている特変課でそういう任務はどうかと……」

「ちょっと待ってロイ君! ダンソンシティの外の警察だって、痴漢の囮捜査とか女性警察官がやったりしてるよ!? 僕たちはあくまで警察なんだ、市民の生活の安全を確保するために尽力しないと」

「た、たしかにそうですね。できれば変わってあげたいですが、僕は男なので、どうしようも…..」

(ロイ君だったら別の変態が釣れそうだな……)

「イヤっす!!! こう見えてもアタシも女の子なんすよ! そんな、パンツを餌に変態を釣るなんてできないっス!!!!!」

「1週間、ロイ君と共同生活……」

「……え?」

「署長、どういうことですか?」

「予算が出てると言ったでしょ?」

「ロ、ロイっちと共同生活って?……」

「パンティオを釣るためには、本当に一般の女性と同じように、ベランダにパンツを干して釣るしかないんだ、警察寮のベランダに干されてるパンツなんて誰が盗むかね? ロイ君と竜子ちゃんにはこれから1週間、ボロアパートで共同生活をしてもらって、生活感のある洗濯パンツでパンティオを迎え撃つ!」

「やるッス」

「ちょ! 竜子先輩!」

「やるしかないっすよロイっち! これは正義のためッス!」

「でも竜子先輩の下着を囮にしないとダメなんですよ?!」

「いいっすよ! アタシは正義のために!(大嘘) パンツだろうがなんだろうが! 犠牲にしてみせるッス!」

「先輩…… くっ、僕も覚悟を決めなければ失礼に値してしまう。 竜子先輩! 僕も頑張ろうと思います! 先輩!やりましょう!」

「頼むっすよ! ロイっち!」

「先輩!」

「……まぁ、そういうことで、あとは頼むよ、住所はここね、早速今日からお願いするから、食費とか、生活費は全部経費につけていいよ、領収書忘れないでね」

「やったぁ、最高っすね、酒もイイッスか?」

「竜子ちゃんは未成年でしょ、お酒はダメだよ。 ロイ君が飲む分には構わないけどね、てかなんか楽しそうだなぁ、僕も行こうかなぁ」

「来ないでイイッス」

「ひでぇなチキショー」

「それじゃ早速行くっすよロイッち! ほら、はやくぅ♥」

「あ、ちょっと待ってください竜子先輩!」

強引にロイの手を引いて事務所を出て行く竜子
これから1週間、ロイと竜子のパンティス誘惑作戦のための共同生活が始まる。

「ん? あれ? ちょっと2人とも! 僕の書類整理が全然終わってないよおおおおおお?!(泣)」

山積みになった承認待ち書類の山の奥、署長の叫びが響いた。


閑話休題 カフン症の2人

「あん♥ 歩美ぃ♥ 私はもう駄目だ♥ 疼いて疼いてしかたがない♥」

「そ、総長♥ アタシも、もう♥ ダメぇ♥」

とあるマンションの一室で、しっとりと肌を湿らせた美女二人が、全裸でカラダをくねらせていた。

「ま、毎年毎年、このカフン症というものは、や、やっかいだな♥」

「竜子が羨ましいです♥ 全然平気な顔してぇん♥ はぁはぁ♥ ダメだ、マンコいじりたい♥」

「が、我慢だぞ歩美♥ 自分でホジればホジるほど回復が遅くなるんッ♥ だからぁ♥」

「ふぅーっ♥ ふぅーっ♥ で、でも、もうだめぇ♥ 空気清浄機、全然効いてないぃいぃ♥」

「くぅ♥ 私も、限界が近い♥ そんなにいやらしい顔をするんじゃない♥ 私も我慢できなくなるだろうが♥」

「いじわるしないで総長♥ あ♥ あ♥ だめぇ、だめだ!♥ オナります!♥」

「まて!♥ 耐えろ! 耐えるんだ歩美ぃ♥」

ピンポーン!

ムンムンと発情している美女2人の部屋にインターホンの音が響く

「だ、誰だ♥ こんな格好で表に出るなんてできないぞ♥」

「あ、総長♥ ロイと竜子ですぅ♥」

インターホンの画面に写った同僚の姿に、少しだけ我を取り戻す乙女と歩美

「全裸はまずいぃ♥、何か着ないと♥」

「は、はい♥ とりあえず何か羽織って出ます」

ガチャ

「あ、歩美先輩! 大丈夫でしょうか、少しでも体調がよくなるように、色々持ってきました」

「くぅ♥ ロイの声を聴くだけで、あぁチンポ欲しいよぉ♥」

インターホン越しに歩美が絶頂しそうになる

「大丈夫っすかぁ?…… ロイっちは危ないからアタシだけで入るっすよぉ、鍵あけてー」

「正直たすかる♥ ロイは来ないでぇ♥」

「あー、はいはい、いいから鍵あけるっす」

カチャ

「ロイっちは来ちゃだめっすよ」

「は、はい…… 尋常じゃない様子なので僕はこれで」

「うん、歩美と総長も、今の姿をロイっちに見られるのは辛いと思うっす」

(あぶないっす。任務でロイっちと二人暮らしする事がバレたらどんな邪魔されるか分からないっスからね)

「竜子先輩、それじゃあ僕は先にアパート行ってますね」

「OKっす!!!」

…タッタッタ
一足先に囮捜査用のアパートに向かうロイ

……

「……先にアパート行ってるって…… まるで旦那様みたいじゃないっすかぁ♥ ///」

ロイが去った後、インターンホンの前で身をくねらしながら、これから1週間繰り広げられるロイとの共同生活に胸を躍らせる竜子

「はぁはぁ、お楽しみはとっておいて、ちゃちゃっと差し入れだけ渡してロイっちとの愛の巣に行くっす」

竜子が部屋に入ると、むわっとしたメス臭い匂いが充満していた

「りゅ、竜子♥ すまんな、毎年の事だが、カフン症が酷くてな、んっ♥」

「さ、差し入れ持ってきたんだろ♥ さっさと、おいて♥ 帰れよ♥」

「いやぁ、2人ともエロいっすねぇ、ロイっちがいたら今すぐ逆レイプされてだろうなぁ~」

ビクンッ!♥

「やめろ竜子! 考えちまうだろ♥ んっ!♥ だめだぁ、総長! オナらせてくれぇ♥」

「が、我慢だ歩美! あと2,3日我慢すれば終わる♥ はず♥」

「あー、はいはい、2人とも落ち着いてくれっすよ。 ほら、ポカリとカロリーメイト、すぐ調理できるレトルト食品もいくつかもってきてて、心が穏やかになるハーブティーも持ってきたっす」

「助かる、んっ♥ 特変課は大丈夫か?」

「主任がいなくて大変だって、署長が言ってたっすよぉ。 事務手続きの書類が山積み、で……」

「しょ、署長が!?♥ ワタシを求めて?!♥ あんっ♥ 署長のオチンポほしぃぃぃぃぃん♥」

「竜子! あまり考えさせるなと言ったろ!」

「すまないっす! つい普通に喋っちゃって」

「はぁはぁ♥ 署長♥ 署長のチンポ♥ 孕ませてぇ♥」

「総長! 我慢ですよ!」

「んぐぅ、署長の顔が浮かんでしまってぇ♥」

((あのセクハラオヤジのどこがいいんだろうか……))

ダンソンシティ特有の花粉にやられてしまった乙女と歩美、まだ回復には日数を要する様子。
ヌスット一族の一端であるパンティスの来日のため、囮捜査をする事になったロイと竜子。
インターポールを巻き込んだ大立ち回りが今、始まる。

後編に続く

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