「エロ黄門」なまはげの凶賊お色気退治-男鹿-

エロ世直しの旅、東北編~開始~

「格さん、助さん、もう少しゆっくり歩いてはくれませんか」

「何を言っているんですかご隠居、早く歩かねば日が暮れてしまいますぞ」

「そ、そうはいっても、老体に連日の移動は堪えるのです」

「むぅ、それでは、私、凪(かくなぎ)がおぶりましょうか?」

「おほ♥ それはありがたい!(どさくさ紛れにオッパイ触れますね♥ むふ♥)」

「格さん、待たれよ」

「む、助さんがおぶるというのか?」

「いいえ? 私は少しご隠居に話をするだけです。
 ご隠居、私たちが向かっている、男鹿(おが)は海の幸と、なまはげが大そうな名物のようです」

「海の幸となまはげですか…… なまはげは置いておいて、海の幸は楽しみですが、今は足が棒のようでして……」

「その海の幸ですが、なんでも、海の仕事は女の仕事らしく、うら若き海女たちが、薄布一枚で海に潜ってはサザエやアワビを取っているそうですよ?」

「!!!」

「日が出ている内に到着すれば、海女たちから”アワビ”を分けて貰えるかもしれませんね」

「ふむ、何やら急に腹が減りました。
 助さん、格さん、急ぎますよ! 早く」

時は太平の世、徳川幕府が日本を平定してからどれほどの時が経ったのか……
人々は長く続いた戦乱の時代を忘れ、平和に暮らしていました。
だが、いつの世にも善からぬ事を企てる悪人というものは存在していた。
それはそうと、先の性器副将軍、エロ光圀公は、奥の女たちに飽いてしまい、世直しの旅を理由に隠居していた茶室を飛び出し、日本全国の美人を探す旅に出たのだった。
そして、エロ黄門の護衛兼、介護ヘルパーとして「格凪(かくなぎ)」と「助美(すけみ)」が同行するのだった。

男鹿の海女

「助さん、格さん! いましたよ! 海女さんです!」

「ちょ、ちょっと待って、ハァハァ……
 ご隠居、走るのはやめましょう…… (助さんのせいだぞ)」

「ご、ご隠居、アワビは逃げませんから……(助平が絡むと化け物になるな)」

「おーい、そこの小麦肌な海女さーん、生い先短いこの爺に、アワビを食べさせてくださーい!」

男鹿の海辺にたどり着いた一行
太陽の陽を浴び、健康的な小麦肌になった海女が、駆け寄ってくる老人に気づいた。

「!?」

「おーい! アワビ! アワビをくださーい!」

「皆! ヘマするんじゃないよ!
 男鹿の女のチカラ、見せてやろうじゃないか!」

「??? ん、どうしました?」

「オンナだからって甘く見られたもんだね! 熊嵐にヤラれるアタシ達じゃないって所みせてやろうじゃないか!」

エロ黄門が海女に触れられる距離にまで近寄っていくと、何やら不穏な空気が漂っている。
若い海女と、お近づきになろうとご老公が手を差し出すと

バキィ!

「ごふっ」

「「ご隠居!!!!!!」」

「はんっ! 歯ごたえのない爺だね、次は女が相手かい、掛かってきな!」

「貴様! いきなりを何をする!」

「あんたら熊嵐と話す事なんて何もないね!」

格さんはエロ黄門を守るように前に出た。
興奮しきった海女と対峙するが、状況は一方的、子供を相手にするように格さんは海女を抑え続ける。

「くっ、こいつ! とんでもなく強い……
 だけど、負けられないんだぁぁぁぁぁ!」

「やめろ! いきなりなんだというのだ、私達はただの旅の者で、熊嵐なんてやつらではないぞ!」

「信じられるか! お前らはいつもアタシ達から全部奪っていくんだ!」

「うぅ、痛いです、助さんのオッパイで手当てを……」

「馬鹿言ってないでなんとかしてくださいよ、ご隠居」

「老人にはもっと優しくしてほしいのに…… 仕方ありませんね……」

やられたフリをして、助さんに優しくしてもらう作戦が失敗した光圀が立ち上がると、激しい戦いをする格さんと海女の間に立つ。

「ビックリさせてしまってすみません。
 すこし落ち着きましょうか、お嬢さん」

トンッ

光圀が海女の額を小突くと、海女はその場に座り込んでしまった。

「あ、え? な、なんで、力が…… 入らない?」

「カラダが脱力するツボを突きました。
 女性のカラダは知り尽くしているもので」

「く、くそ、アタシをどうする気だ……」

「それはもちろん、はらま……」

「「ご隠居!」」

「ごほん、冗談です。
 お嬢さん、あなたは何か誤解をしているようです。
 ワタシたちは本当にただの旅の者、しがない商人の流れ者ですよ」

「ほ、本当に?」

「えぇ、格さんもあなたに危害を与えていないでしょう」

「た、確かに…… ごめんよ、アタシてっきり」

「先ほど、熊嵐が襲って来たと言っていましたが、お話を聞かせてもらえないでしょうか」

「あ、あぁ……」

落ち着きを取り戻した海女はポツリポツリと話だす。
名は「小麦」
町唯一の宿の娘であり、幼い弟を持つ海女だった。
男鹿の町は毎年この時期「熊嵐」という盗賊に襲われ、年貢のために保存しておいた食料や金品を奪われ、貧しい生活を余儀なくされているという。

「すまなかったね、熊嵐が来るのは毎年なんだけど、去年、アタシのおじいちゃんが殺されちまってさ、どうしても許せなくて、この時期、見かけない顔をみるとどうしても気がたっちまうんだ」

「そういう事でしたか、しかし毎年の事であれば、この地の代官様が手を打つのではないですかな?」

「あぁ、頑張ってはくれてるんだけど、熊嵐の逃げ足が速いのか、打つ手が後手後手に回っちまって、なかなか捕まえられないんだよ」

「それはいささか変な話だな、毎年来るというのに……」

「まぁまぁ格さん、代官様も頑張っていると言いますし、それより少し疲れてしまいました、お宿を探しましょう」

「それならウチに泊まっておくれよ! いきなり殴っちまった詫びとして、タダでいいからさ!」

「ほっほっほ、それは助かりますね、小麦さんもお宿の方に住んでいるのですか」

「あぁ! 今日の晩飯は獲れたてのアワビとサザエも出すよ! 是非泊まっていっておくれよ」

「それではお言葉に甘えるとしましょう♥」

「ご隠居、あまりオイタはしないようにしてくださいね」

「何を言っているのか分かりませんよ、助さん♥」

小麦が住み込んでいる宿という事で鼻を伸ばす光圀
これは見張っておかないと問題が起きると感じた助さん、格さんだったが、振舞われるという海の幸が楽しみでもあった。
こうして、一悶着はあったが、無事に今日の寝床を確保し、宿に案内される一行であった。

熊嵐の正体

「いやぁ、満腹満腹、大変おいしゅうございました」

「いやぁ、アタシびっくりだよ、おじいのくせに大食いなんだねぇ」

「ははっ、小麦さんの”アワビが美味しくて私の箸が止まりませんでしたよ♥」

「えへへ♥ 嬉しい事言ってくれるじゃないか、なんか本当におじいちゃん思い出すなぁ♥」

「(助さん、ご隠居の発言は許されるのだろうか?)」

「(小麦が良しとするなら、良しなんでしょう……)」

「さて、すっかりご馳走になってしまいました。助さん、格さん、熊嵐が心配です。
 受けた恩は返さなければいけません、あなた達は夜回りに行ってきなさい」

「え、いいよ、いいよ! みんなお客様なんだからそんな危ない事しないで良いって」

「「(ご隠居は小麦と二人きりになりたいんだな……)」」

「いいえ! そうは行きません、受けた恩は返す、助さん格さんに私はずっとそう教えてきました。
 それに、昼間格さんと手合わせして分かったでしょう、この二人はそんじょそこらの野党が何人束になっても敵いませんよ」

「そ、それはそうだけど……」

「小麦さん、ご隠居の言う通りです、受けた恩は返さねばなりません」

「そうそう、という事で二人とも……」

「ですが! ご隠居の護衛もしなければなりません、なので、助さんはここに残ってくれ」

「あいや分かった! ご隠居の事は私に任せてくだされ」

「……」

「いいですね? ご隠居?」

「はい……」

「な、なんかよく分かんないけど、格さん、ありがとう♥ アタシ、弟しかいないからさ、姉貴が出来たみたいで嬉しいよ」

「ははw まぁ、この格凪に任せておきなさい、小麦」

「♥♥♥ 姉上…… ♥♥♥」

「格さん! そろそろ良いでしょう! 町の皆が心配です、すぐにでも夜回りに行きなさい!」

「はっ、承知仕りました」

強引に格さんを追い出した光圀、小麦を手籠めにしようと打つ次なる手は……

「ふぅ、少し旅の疲れが出たようです、風呂に入って休もうかと思います……」

風呂に向かうため席を立とうとした光圀。
しかし、その場から立ち上がろうとして、ふらついてしまった。

「わっ! 危ない! 大丈夫かい? ご隠居様」

「これはすみません、足元がふらついてしまって……」

(ものすごい巨乳だ!♥ むふぅむふぅ♥ あーいい匂い♥)

「もぅ~、心配だな、お風呂一緒に入ってあげるよ」

「そ、そんな♥ いや、すみません、お言葉に甘えようと思います」

「ちょっと待ってください! ご隠居!」

「な、なんでしょう、助さん(オロオロ)」

「さっきまで元気だったのに、なんで急にふらついたんですか?」

「い、いや、それは歳だから…… ごにょごにょ」

「ご隠居!」

「ちょ、ちょっと待ってよ助さん、ご隠居が可哀そうじゃないか、アタシが風呂の世話をするからさ、そんなに怒らないであげてくれよ」

「小麦さん、あなたご隠居の事を分かってなさすぎです!」

「何が分からないっていうんだい!?
 ご隠居はおじいちゃんなんだから、助けてやらないとダメだろう!」

「くっ、わ、分かりました、では私も一緒にお風呂に行きます」

「むふっ♥…… お手数をおかけしますよ、助さん……」

「はぁ…… 仕方ないですね…… 行きますよ、ご隠居」

「あっ、助さん、引っ張らないでぇ」

「ちょっと待ってよぉ! 助さぁん」

いつまでも小麦の胸の中でモジモジしている光圀を無理やり引きはがすと、首根っこを掴んで風呂に連れて行く助さん。
亡き祖父の面影を光圀に重ねる小麦が後を追う。

どうしても小麦とスケベしたい光圀と、小麦を光圀の毒牙から守りたい助美、純粋に光圀を心配する小麦が風呂に向かう一方、格さんは夜回りの途中で不審な人物の後をつけていた。

「今年も宜しくお見逃しのほど、よろしくお願いしますねお代官様」

「見逃し? はて、なんの事かのう?」

「またまたご冗談を、これは今年の年貢w でございます」

代官所御所内、男鹿を治める代官と、粗暴者の風貌をしている男が会話をしていた。
年貢と称し、粗暴者は懐から小包を代官に渡す。

「これはなんだ? 饅頭かのう?」

「へぇ、あっしらが町の住人から貰った”饅頭”でございます」

「そうかそうか、ワシは甘味が好きだからのぅw ありがたく頂戴するぞw
 そうそう、明日だがな、岡っ引きのやつらには休みを取らせようと思うのだが、どう思う?」

「へぇ、日頃、町民共のためにご足労して頂いている皆様には休みが必要かと思いますぜw
 やはりお代官様はお優しいですなぁw」

「はんっw 世辞はよせ、まぁ上手くやるんだな」

「ははぁ!」

熊嵐と思われる男と、男鹿の代官は繋がっていた。
格凪が夜回りに出る直前、光圀は、代官所を張れと格さんに伝えていたのだった。

「下衆が……
 それにしても、やはり光圀様は凄いな、町に入った時から分かっておられたのか。
 あのスケベ癖さえなければ歴史に残る御仁なのに……
 しかし、これは人手が要りそうだ」

明日、熊嵐の襲撃がある事を知った格凪は、光圀お抱えの忍びだけに聞こえる忍び笛を吹いた

ピューーーーーーーーーーーー

「格様、猿旅はここに……」

「うむ、お前も聞いていたろうが、男鹿の代官と野党が繋がっていた、光圀公の読み通りという事であるな」

「はっ、さすがはご老公様です。隠居された後はご自由な生活はされていましたが、私のような凡人では足元にも及ばない知恵者ですね」

「その通りだ。我々はあの方をお守りする事に全力を掛ける、それが日ノ本のためになる」

「はっ」

「しからば、明日、熊嵐の襲撃がある。
 お前は隠密の女衆を集め、奴らの根城を潰しておけ、下手に残党を残すと、この町のためにならん」

「承知仕りました」

猿飛が返事をした後、瞬きをする刹那に姿を消した

「さて、戦いは明日だが、きっと宿の方が大変になっているだろうなぁ……」

隠密に指示を出した格だが、今から戻る宿で大変な事になっている事を想像し、少し呑んでから帰ろうかと思ってしまった。

「ほーら、お爺ちゃん、こっちおいでぇ♥」

「ご隠居、洗体の手伝いをしますのでこちらに来てください」

「眼福♥ 眼福♥ 黒と白、若い娘が私のカラダを洗ってくれるなんて、なんて幸せ者なんでしょうねぇ♥」

「え、てか、お爺ちゃん、それ…♥」

「どうですか小麦、これがご隠居の正体ですよ」

絶世の美女2人と共に風呂に入る光圀
老年の齢に達しながら、ある部分は、そのあたりの若人に決して負ける事のない勢いを保っていた。

「すっごい元気だね♥ これじゃあ長生きするねぇ♥」

「小麦さん、迷惑ついでと言っては何ですが、あなたのアワビにこの寂しい老人の肉棒を出し入れさせてはもらえんでしょうか♥」

「あ、アワビって…… え、ええええええ、そ、それはちょっとさすがのアタシでも切符が切れないというか……」

(これはイケますね、この娘、押しに弱い!!!!!)

「ご隠居、ダメですよ、疲れ魔羅という奴です。こっちに来なさい、ヌイてさしあげます」

「助さんのヌキはいつもしてもらってるから、小麦さんに……」

「人に迷惑を掛けるものではありませんよ!」

「…ぐすん」

「あ、あ、泣かないでお爺ちゃん、小作りはさせてあげられないけど、種玉をほぐしてあげる♥」

「ほら! 小麦がこう言ってくれてるんですから、大人しくヌカれなさい!」

ごく自然に助さんは光圀の後ろに回ると、強引にチンポをシゴキだす。

「あっ♥ あっ♥ 助さん、そんなに激しくしてはいけません♥」

「何言っているんですがご隠居、男乳首カリカリされながら、オチンポしごかれるの好きでしょう?」

カリカリ♥ シコシコ♥

「す、すごい♥ お爺ちゃんなのに、こんな、おっき♥」

目の前に突き出されたデカマラに魅了される小麦、助さんにシゴかれて、気持ちよさそうにお風呂に入る光圀の顔を見て、庇護欲を刺激され、幸せな気分になった小麦は進んで金玉マッサージを始めた。

「ご隠居様、今日もいっぱい歩いて疲れたね♥ お風呂入った後はネンネしようね♥
 どう? タマタマ優しくもみほぐして気持ち良い?♥」

「あっ♥ あっ♥ 小麦さん、気持ちよいですぞ♥」

「さん付けなんていらないよ、アタシの事は小麦って呼んで♥
 その代わり、お爺ちゃんって呼んでイイ?」

「イイ!♥ いいですよぉ♥ 小麦ぃぃぃぃぃ♥」

「あはっ♥ またお爺ちゃんできちゃった♥
 いっぱいお世話するね♥」

(この子、ジジコンだったのか……)

普通じゃない状況で、なんだか混乱してきた小麦だったが、大好きだった祖父を亡くし、寂しい思いをしている中、よくわからない包容力を持った老人に、自分も何かしてあげたいという思いを持つのは必然の事であった。

「す、助さん! そろそろ出そうです♥」

「はい、イイですよ、いっぱい出してスッキリしましょうね」

「小麦、いくよぉ♥ 避けないで、顔にジジイ子種受け止めてねぇぇぇぇ」

「よーし! アタシの顔にいっぱい掛けていいよぉ♥」

「い、いきますうううううう」

ぶっ! ぶびゅぅ♥ びゅっ びゅるるっるるっるるるるるるるるっるうるる♥♥♥♥♥♥♥♥♥

「うわっ♥ すごっ♥ おじいのくせにすっごいデてるぅ♥」

「まったく、毎日ヌイてるのに、この量とは……
 種馬じゃないんですからほどほどにしないと死にますよ」

「あひぃぃぃぃぃ♥」

孫のような年齢の美女2人に性介護をしてもらい、幸せなご老公であった。

熊退治

翌朝

「やぁやぁやぁ! 熊嵐様の登場だぜ! てめーら! 女と金目の物を片っ端に奪ってこいや!!!!!」

「ひゅー!さすがお頭、あー団小屋の市ちゃんとやりてぇ!がまんできねぇやwwww」

「俺は蕎麦屋のお米ちゃん! 幼馴染だかなんだかしらねーけど、さえない野郎とくっつきやがってよぉ、まだ子供いねーみてーだから俺が孕ませてやるwwwww」

下卑た欲望のままに町を荒らす野党の一群の前に、見目麗しい女の集団が立ちはだかった。

「こいつらが熊嵐か? さて、熊ではなく蛙の間違いなようだな」

「さっすが、頭、この醜男を蛙と表現するあたりにセンスあるなぁw」

「てめーら、バカいってねーで、さっさと潰すぞ、格様の直接の命令なんだ、期待に応えないとな」

「格お姉さまと寝てみてーっす」

「いやいや、ご老公のテクがハンパなくて、一回寝るともう普通の男じゃ満足できないらしいぞ」

「助姉さんも、どんだけイッテも日が昇るまでは許してくれないって噂だぞ」

元々、食うに困って山賊をやっていた御庭番衆の一同は口が悪い。
しかし、女だてらに生き抜くため、戦いの技を鍛えていた結果、戦闘能力を買われエロ光圀公直属の汚れ仕事専門部隊となった。

「んだぁ? この女共みねぇ顔だな、てか、めっちゃ可愛い♥」

「巨乳の金髪って、南蛮の産まれなんじゃねぇか?」

「こんな田舎で南蛮人とヤレるとはなぁ♥ 逃がすなよw たっぷり大和汁注いでやるからなw」

「下衆どもが、30秒もあればお前らは終わりにしてやる」

猿飛がそういった30秒後、宣言通り、町にカチコミに来た熊嵐一党は叩きのめされた。
その後、息が残っていた男を色仕掛けし、本拠地の根城の場所を吐かせると、御庭番衆は野党を壊滅させた……

「おい! 今日は熊嵐が町に来る日のはずだろう! なのになぜこんなに静かなのだ!?」

「ははぁ、どうやら手練れの抵抗者がいるらしく、熊嵐共が撃退されたそうで」

「なにぃ…… まったく、弱すぎるにもほどがある、面倒をみてやったというのに…… まぁいい、所詮、ゴミがどれだけいなくなろうと、次のゴミを探すまでよ、ひょっひょっひょw」

「長年ともにやってきた奴らをそのように言うのはいささかどうかと……」

「ん? 何か言ったか? どうやらお前も家族はいらないと見える」

「い、いえ! めっそうもございません、私は何も」

「であればよろしい、何もなかった、そうだろう?」

「は、はい……」

「くっw はっw はっっはっっはぁぁぁぁw 誰も俺には逆らえんのだ、分かったら黙っていろクソ雑魚が!」

「……御意…」

「ちょっと待ってもらおうか!」

「ん?! 何奴!?」

「クソ代官! アンタの悪行は、この格凪様がしかと見届けているよ、大人しくお縄につきな!」

「何を小娘が! 貴様ら、勝手に代官所に入るとは何事か!」

「勝手にアタシ達の町に盗賊を入れてたのは誰だよ!!! アタシのおじいちゃんは去年、アンタが勝手に連れ込んだ野党に殺されたんだ! 絶対ゆるさねぇ!」

「ここまでです、大人しく裁きを受けなさい」

「うるさいうるさいうるさい!!!! お前らのような小娘に、ワシの苦労の何が分かる?! えぇい面倒だ、全員シバいて…… ん? それにしても乳がデカいのう♥ 傷が付かないよう、痛めつけ、ひっとらえい! ワシの性玩具にしてやるわ♥」

「それは困りますな……」

「「「ご隠居!?」」」

「なんだぁ?この爺は?」

「小麦さん達のようなうら若き乙女を性玩具にするなど、言語道断! 愛玩具の間違いでしょう!
 助さん、格さん、少し懲らしめてやりなさい!」

「「愛玩具も同じようなもんだろ……」」

「えーい! であえ、であえー---!!!」

「アタシたちの町はアタシが守る!!!!」

代官所の奥から、屈強なゴロツキがわらわらと飛び出してきた。

代官所内で乱闘になる。
助さんと格さんは相手に致命傷を負わせないよう素手で相手をし、小麦は光圀に守られながらも幾人かの野党を棒で気絶させた。

「助さん!格さん! もういいでしょう」

「はぁっ!」

ざっざっざっ!
エロ光圀公を中心に助さん、格さん、小麦が整列する

「えぇい! 控えおろう!」

「この紋所が目に入らぬか!」

格さんが光圀公から預かっている印籠を掲げた

デデーン!!!!!!!!!!!!!!

「こちらにおわす御方をどなたと心得る!
 恐れ多くも先の性器副将軍、エロ光圀公にあらせられるぞ!」

デューン!!!!!!!!

「あ、え、まさか、徳川の……
 あの、エロご老公様……」

「お、お爺ちゃんが、徳川のご老公様……?!」

「えぇい! 皆の者、頭がたかぁぁぁぁぁぁい!!!!!」

(助さん)(格さん気持ちよさそうだなぁ……)

「「は、ははぁあああああああ…….(土下座)」」

「男鹿の代官殿」

「は、はっ!」

「そなたは罪の無き、いや、この地を支え、盛り立ててくれている町民を裏切り、私腹を肥やすため、町民の生活を脅かした!」

「ははぁ!」

「その悪行、許すわけにはいかぬ! この度の行い、久保田藩領主に伝えるがゆえ、追ってその沙汰を待て!」

「ッ! は、ははぁ!」

「お、お爺ちゃん、本当に徳川のご老公様なの?」

「ほっほっほ、私は小麦のお爺ちゃんですぞ」

「うっ、うっ、ありがとっ…… ありがとうぅぅぅっぅぅ」

こうして、男鹿の町を荒らしていた熊嵐は壊滅した。
毎年冬の前に奪われていた物資は町民の生活のため使われるようになり、町に活気が戻ったのだった。

次の町へ

「ご隠居、良かったんですか? 小麦を連れてこなくて?」

「ははw 格さんの方が、妹分が出来るという事で寂しいんじゃないですか?」

「わ、私は別に!」

「格さんは今朝からずっと小麦の話をしていますねw いいじゃないですか、御庭番衆の妹達がいるでしょう?w」

「助さん! 私は別に! ……いや、嘘だな、根性のある娘だったから、私が鍛えてやればモノになるかなと思ったんだ」

「焦らない焦らない、お二人は小麦さんの年齢、知っていますか?」

「あ、そういえば知らないですね、20くらいですかね?」

「12ですよ」

「「ええぇ!!!!  じゅ、じゅうにぃ!?」」

「えぇ、私が宿でよろけた時、彼女の胸に飛び込んだんですが」

((飛び込んだのか……))

「その時、大きなお胸でしたが、まだ熟れていない果実のような弾力でしてね、その後、年齢を聞いてみたんですよ」

「12とは思わなかったなぁ~
 あ、でもそう考えるとご隠居に懐いた理由もなんとなくわかりますね」

「確かに、お爺ちゃんって言われてましたからねw」

「ほっほっほっw ジジイを想ってくれる孫がいるというのも、イイモノですね。
 それに、12歳でアレです。10年後、とんでもなく色っぽくなっているはずですから、また人生の楽しみが増えました」

「はぁ、10年後かぁ、助さん、私達もオバサンになってしまうぞ」

「嫌な事を言うな、格さん」

「いやいや、お二人は10年後も若々しいままですよ、何せ私の性介助をしなければいけないのです、老けている暇なぞないですぞ♥」

「「そうでした……」」

こうして、また一つの世直しをした一行であった。

続く

あとがき

お久しぶりです! ピースPです。

最近はずっとピースちゃんとして活動していましたが、ガチの物語を書きたい時はピースPになります。

さて、今回は水戸黄門をインスパイアしたエロ黄門の話を書きました。

ちゃんと見てみると、時代劇エロって少なくないですか?

異世界転生も、大体中世ヨーロッパの剣と魔法の世界だし、500年前の日本も十分ファンタジーだと思う今日この頃です。

この記事を書くのも1日掛かりました、毎日コツコツ書かないと、なかなか投稿出来ないというのを痛感させられます。

でもまぁ、楽しく書いているので、まったり続けていきますね。

あ、そうそう、Twitterの方で「お題箱」という、匿名でリクエストを投げられやつを始めました。

全部答える気はないんですが、エロシチュエーションのカンフル剤として、是非皆様のドグマをぶちまけてください。

お題箱
https://odaibako.net/u/PeaceZurineta

それではまたお会いしましょう!

ピースPより、エロは世界を救う!

オマケデータ(キャラ)

助さん
格さん

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2件のフィードバック

  1. 凄い良かったです!続き、楽しみにしています。ちなみに次回はエロ多めでお願いしたいですねw

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